CART (腹水濾過濃縮再静注法)

CARTとは、腹水濾過濃縮再静注法の略

CARTとは、Cell-free and Concentrated Ascites Reinfusion Therapy: 腹水濾過濃縮再静注法の略で、肝硬変やがんなどによって貯まった腹水(又は胸水)を濾過濃縮(ろかのうしゅく)して、アルブミンなどの有用なタンパク成分を回収する治療法です。

CARTは、がんなどの影響による難治性腹水に有効です

さまざまな病気の影響で、腹腔に通常よりたくさん貯まった水、または状態を腹水といいます。炎症性の病気やがんなどにより、血管から血液成分や水分がしみだしやすくなり、腹水がたまります。

腹水の治療とは?

CARTの方法は?

1. 腹水をためます

ベッドに寝ている患者さまのお腹に針を刺し、腹水を貯留バッグにためます。

2. 腹水を濾過濃縮(ろかのうしゅく)します

貯留バッグに貯められた腹水を2つのフィルターに通します。

3. 腹水を体に戻します

濾過濃縮(ろかのうしゅく)された腹水を点滴により、患者さまの体に戻します。

料金と保険適用について

1回220,000円(税込)

  • 月2回までの治療には、健康保険が適用されます。
  • 月3回目以降は、自費治療になります。

※ 別途、診察代(¥2,750)が必要になります。

【CART(腹水濃縮再静注法)の主なリスク・副作用】

  • 施術後、一時的な腹部膨満感、軽度の不快感が生じることがあります。
  • まれに発熱や悪寒がみられることがあります。
  • 感染症リスクがあるため、適切な衛生管理のもとで施術を行います。
  • 血圧の変動が起こる可能性があるため、施術中・施術後の経過を観察します。
  • 体質によっては、期待される効果が得られないことがあります。
  • 治療後の状態に応じて、追加の処置が必要となる場合があります。