オプジーボとは?

オプジーボは、これまで抗がん薬のタキソテールしかなかったところに登場した、免疫チェックポイント阻害薬です。切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんに対して効果の見込める新しいタイプの薬剤になります。

がんの治療薬には抗がん薬、分子標的薬、ホルモン薬などがありますが、免疫チェックポイント阻害薬はこれらと違った作用機序(メカニズム)を持つ新しい薬剤として注目され、世界各国で開発が急がれています。

免疫チェックポイント阻害薬とは?

そもそも免疫細胞は体内の異物を攻撃して排除します。がん細胞も細胞数の少ない早期には免疫細胞に排除されることが多いです。しかし、免疫細胞は活性化しすぎると自己の細胞を攻撃する自己免疫反応を起こすため、その表面には免疫反応を抑制する分子も備わっています。このブレーキ役が免疫チェックポイントと呼ばれるものですが、がん細胞の中には免疫チェックポイントに働きかけ、免疫反応を起こさせないようにしている分子があります。そこで、この分子の作用をブロックし、免疫細胞の本来の力を発揮させ、がん細胞を攻撃できるようにするのが免疫チェックポイント阻害薬なのです。

これまでの様々な臨床試験の結果から、免疫チェックポイント阻害薬は、複数のがんで効果が得られることや、抗がん薬と比べて副作用が少ないことがわかってきており、大きな期待が寄せられているお薬です。

オプジーボは、ブレーキを外してT細胞の免疫力を回復させがん細胞への攻撃を助ける治療薬です

オプジーボが血液に入ると、T細胞のPD-1と結びつくことでがん細胞との結合が阻害され、免疫の働きにかけられたブレーキが解除されます。
この作用によって、T細胞は、妨害を受けることなく、がん細胞を攻撃できるようになるのです。

オプジーボの副作用とその対策とは?

オプジーボには、多くの副作用が報告されています。
これまで報告されているものだけでも、

・間質性肺疾患(肺臓炎、肺浸潤、肺障害等)
・重症筋無力症、心筋炎、筋炎、横紋筋融解症、またこれらを合併したと考えられる症例
・大腸炎、小腸炎、重度の下痢
・1型糖尿病
・重篤な血液障害(免疫性血小板減少性紫斑病、溶血性貧血、無顆粒球症等)
・肺不全、肝機能障害、肝炎、硬化性胆管炎
・甲状腺機能障害
・下垂体機能障害
・神経障害
・腎障害
・副腎障害
・脳炎
・重度の皮膚障害
・静脈血栓塞栓症
・血球貪食症候群
・結核
・膵炎
などがあります。

しかしながら、下記の効果があることも報告されてます。
・悪性黒色腫
・切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん
・根治切除不能または転移性の腎細胞がん
・再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫
・再発または遠隔転移を有する頭頸部がん
・がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の胃がん
・がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫
・がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌
・がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の食道癌

これらは、オプジーボが効能追加承認を取得している効果になります。
当クリニックでは、通常240ml使用されるオプジーボを20mlなどの少量で使用しているケースがあります。実際に少量でも効果が出て副作用が抑えられるケースもあるため、患者様ごとの様子を見ながら使用をおすすめしています。

実際の症例は、当クリニックの「がん外来からのお知らせ」をご覧ください。

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