高濃度ビタミンC点滴療法

高濃度ビタミンC点滴は、通常サプリメントやドリンクなどで摂取するビタミンCの10〜50倍を血液中に取りこむことで、ビタミンCの抗酸化効果・アンチエイジング効果を全身に行き渡らせていきます。

さらに高濃度ビタミンC点滴療法は、病気に対しても内服薬では得られない効果をもたらすことがあります。

人と菌、どちらが強いと思いますか?

先日発売された科学雑誌NEWTON(ニュートン)によると、わたしたちの体には重さにして数キログラムもの菌(常在菌)が住んでいるそうです。中でも、腸には最も多くの菌が住んでいます。菌とわたしたち人間は共存しているのです。

ところが、生きた人間がいないピラミッドの中でも、菌はいまだに生きています。人間は死んでも、菌はどこか奥の方に入り込んで死なないのです。さらにウィルスは、菌よりも奥に入り込むので同様に死にません。
菌やウィルスが腸の中でも生き続けることからも分かるように、冷凍されても、熱を加えられても、中に潜り込んで長生きします。

つまり、薬などを使って菌やウィルスに居心地の悪い環境を作って戦っても、なかなか勝てないということです。彼らは、嫌な環境にされてもどうにか中の方に逃げこんで、人より長生きします。

こんな話があります。
水ぼうそうにかかった方が、年をとったときに帯状疱疹が出てくることがあります。これは当時のウィルスが、神経に隠れているからです。
水ぼうそうのウィルスを殺すには、高熱しかありません。しかし治療の過程で、その高熱を薬で下げたりしてしまうのです。熱を持ったからだを、水を飲んだりアイス食べたりして冷やすのはいいです。しかし、解熱剤などで無理に冷やしすぎると、奥に入り込んで長年隠れたウィルスが年をとってから出てきてしまうのです。

病気のもとになる菌やウィルスに立ち向かう、効果的な方法とは?

薬などを使って菌やウィルスと戦っても、なかなか勝てないので、当院では自然の療法で、波風立てないように戦うのが良い方法だと考えています。
ひろい内科クリニックが、高濃度ビタミンC点滴をお勧めする理由もここにあります。

先日女性の方で、病原性の大腸菌により下痢をされている患者さんがいらっしゃいました。便が赤くなってきており、見た目にも少し心配な状況でした。ここで普通の先生ならば、下痢を止めようとするでしょう。
しかし当院では、水をしっかり飲んでもらって出すようにしてもらいました。高熱が出ているという訳でもありませんでしたから、自然に出していれば、そのうち良くなると考えたからです。

薬などで下痢を出さずに無理に止めていると、その毒が腸から染み込んで行って、腸がドーナツのように腫れあがってしまうことがあります。
自然に下痢を出してもらっていれば、毒などが定着せずに治るだろうと診断したのです。事実、その通りに治られました。
このように、自然の療法で菌やウィルスと無理に戦わずに治療していく選択をするのも、医者として時には大切な判断だと思います。

ビタミンCの摂取は、どんな治療にもプラスの効果を与えます

ビタミンCは言うまでもなく、自然の物質です。野菜や果物にも多く含まれています。
ビタミンCには、以下の効果があることが分かってきています。

効果1

細胞を攻撃する活性酸素から体を守り、からだの酸化を防ぎます。

効果2

ホルモンの働きを応援し、ストレスに対応できるからだをつくります。

効果3

体内の菌やウイルスやを排除する白血球を強化して、免疫力をアップします。

なので、疲れやすい方、風邪をよくひく方、ストレスを溜めやすい方は、ビタミンCの摂取がお勧めです。

ただし、注意してください。

ビタミンCは口から大量に摂取しても、吸収が悪いのですぐに排泄されてしまいます。
血液中のビタミンC濃度を上昇させることが大切なのです。ビタミン錠剤や野菜・果物などでは、血中濃度を十分に上昇させる事はできません。

こんな方におすすめです

●ニキビ、吹き出物にお悩みの方 ●シミの予防、改善をしたい方
●美肌、アンチエイジング効果をお求めの方 ●抗ガン作用をお求めの方
●動脈硬化の予防をしたい方 ●風邪の症状の緩和をしたい方

血液中のビタミンC濃度を上げるためには、高濃度ビタミンC点滴療法が効果的です

この療法では、高濃度のビタミンCを点滴注入します。通常サプリメントやドリンクなどで摂取するビタミンCの、10~50倍の量を血液中に送り込みます
点滴によりビタミンCがからだの隅々まで行き渡るので、その効果が十分に発揮できるのです。血液中のビタミンC濃度を急激に上昇させることがポイントです。

美容やアンチエイジングにも効く、高濃度ビタミンC点滴療法

メラニン色素を抑制し、セラミドの生成を促して保湿効果や、コラーゲンを増やす効果があり、美肌効果があります。また、活性酸素から守ってくれる「抗酸化」効果があり、アンチエイジングにも役立ちます。

高濃度ビタミンC点滴の効果は、他にもあります。
ビタミンCを摂取すると、アドレナリンが出たりもします。アドレナリンは興奮したときに出る物質で、脳を活性化します。
そのため、鬱病の人に投与している精神科の先生もいます。アドレナリンが発生して、下がっていた気分が高揚して気分が良くなる効果があるからです。

このように高濃度ビタミンC点滴療法は、病気に対しても内服薬では得られない効果をもたらすことがあります。
さらに、ビタミンCはガンの治療にも効果的です。ガン治療に効果的な理由は、こちらのページで紹介しています。

治療の流れ

STEP
医師の診察

現在の身体の状態・病歴など、医師がじっくりと診察いたします。

※医師の診察の結果によっては、点滴を受けていただけない場合があります。

STEP
 検査

 高濃度ビタミンC50以上を希望される方は、点滴を安全に行うために『G6PDスクリーニング検査』を行います。

※検査結果は約30分でわかります。

STEP
点滴

目的や症状に合わせて、必要量のビタミンCを点滴します。点滴の所要時間は30~90分です。

STEP
継続

月に1~2回程度の点滴を定期的に続けることをおすすめしています。
最適な頻度は症状によって異なるため、医師とご相談ください。

G6PDスクリーニング検査について

『高濃度ビタミンC点滴』は、適度な酸化ストレスを与えることによって、ご自身の抗酸化力を活性化する点滴療法です。

G6PD(グルコース6リン酸脱水素酵素)という酵素が遺伝的に欠けている体質の場合、酸化ストレスに弱く、通常は適度な酸化ストレスとなるものでも、溶血性貧血(赤血球がダメージを受けて壊れることによる貧血)を起こすことがあります。すでに発症している場合は重症な貧血や肝機能障害の既往歴で確認されます。この体質は非常に稀であり、本点滴を行った場合でも何も問題が起こらないこともあります。酵素が欠ける遺伝的体質は伴性劣性遺伝という形で引き継がれるため、女性ではさらに心配の度合が低くなります。

当クリニックでは点滴療法の安全を期するため、初めて『高濃度ビタミンC点滴』を希望される方には、『G6PD活性スクリーニング検査』をおすすめしています。検査は少量(0.5mlほど)の血液を用いて行い、約30分で結果がわかります。結果によっては点滴を見合わせることがあり、さらに詳しいG6PD活性の精密検査をおすすめすることもあります。

料金

  • 25G¥15,000(税込)
  • G6PD活性 迅速検査¥10,000(税込)

※ 別途、診察代(¥2,500+税)が必要になります。
※ 高濃度ビタミンC50以上を希望される方は、G6PD活性の迅速検査を受けて頂きます。
※ セットの途中解約・返金は不可となっております。予めご了承ください。